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世界遺産 知床羅臼へようこそ!
私どもは、世界自然遺産登録が話題になる以前から知床の自然を子々孫々まで伝え残すことと、その自然の「賢い利用」を目的に地道な活動を続けてまいりました。 その延長上に2004年に発足した「NPO法人しれとこラ・ウシ」があります。
あなたは知床岬に立ったことがありますか?
「せっかく知床まできたのだから、岬の先端に立ってみたい」
誰もがそう思いながらも、それを叶えることなく、周辺の景勝地を駆け足で見てまわったり、観光船で岬までの周遊コースに参加したりすることで「知床に行った!」と満足されていませんか?
それももちろん楽しみ方のひとつですが、ちょっと考えて見てください。どうして岬の先端には行くことができないのか…? 理由は知床岬の先端部は知床国立公園の特別保護地域だから。そもそも岬に向かう道路もないので、アクセスする手段もありません。動力船の乗り入れも規制されているのが現状です。
「気軽に誰も行くことができない秘境の岬」それが知床岬です。
しかし、 「秘境」として、いまもベールに包まれている海岸線には、空き缶や空き瓶などの漂着ゴミが堆積し、遠く中国や韓国の漂着ゴミも流れ着いています。漁網や浮き球、ロープなどの漁業資材も大量に漂着しています。 20年前の新聞記事には「ゴミの秘境・知床」とまで書かれました。道路がないため回収ができず、ずっと放置されていたのです。ほんの12年ほど前まで。
「このままでは大切な自然が台無しになってしまう」 「ゴミの秘境なんて言わせないためにはどうすればいいのか」 そう考えた有志が集まり、試行錯誤を重ねてきました。方法はいたってシンプル、人海戦術で拾いに行くことにしたのです。もちろん道路がないわけですから、船で回収しに行かなくてはなりません。ところが先端部への動力船の乗り入れは規制されています。
そこで、環境省や羅臼町と力を合わせて1999年、テストケースとして動力船を先端部に乗り付け、「貝塚」のように空き缶等が積み重なっている先端部の海岸線を初めて清掃しました。もちろんボランティアで。
NPO法人しれとこラ・ウシ発足
規制されながらも、その後も何度か先端部のゴミ拾い活動は行われました。
地道な活動は徐々に認められ、知床が世界遺産に登録される前年の2004年、特定非営利活動法人しれとこラ・ウシを発足させたのです。
「しれとこラ・ウシ」は、普段は基本的に立ち入ることのできない知床岬の先端付近で清掃活動をしながら、運がよければ行き帰りの船でマッコウクジラやシャチ、イシイルカなどの野生動物を見られるという「新しいタイプのエコツアー」をメインに、知床の真の魅力を満喫できる賢明な利用に向け、様々な活動を模索中です。
漂着ゴミは拾っても決して無くなることはありません。必ず新たに漂着し堆積していきます。
活動に参加された方々は、日本海を北上し、宗谷海峡を回りこみ、まるで知床を「ゴミの漂着駅」と決めているかのように海を漂ってくる日本や近隣諸国のゴミの現実を目の当たりにされています。そして自分達がいかに海を汚しているかについて、思いをめぐらされていると思います。
私達はまず回収することを始めています。そして参加者の方々がクリーンボランティア作戦を体験することによって、「ゴミをポイ捨てしない意識」「海に捨てない意識」を全国民、いや全世界の人々に認識してもらい泰を考えています。そうならなければ、美しいはずの知床の海はいつまでたってもゴミにまみれ続けるでしょう。
我々のような活動をする団体が存在しなくとも美しい海が守られる、そんな未来に向け、できることを地道に続けて行きたいと思います。
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